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石灯籠のそばを通る茶庭の粘土の露地道

茶庭プロジェクト

The Tea Garden Path

場所 · Kyoto 種別 · 茶庭 / Roji Tea Garden Path 規模 · 静かな邸宅の庭

THE BRIEF

茶事の心を歩みに宿す

京都の閑静な住宅街に佇むこのお茶事のための邸宅から、私たちにご依頼をいただいたのは、露地――茶室へと続く小さな道――を新しく作り替えたいというお話でした。施主様は長年、茶の湯を通じて客人をもてなしてこられた方で、露地に求めるものは華美さではなく、一歩ごとに心を静める間合いでした。

私たちはまず何度も現地に足を運び、朝夕の光の入り方、苔の呼吸、蹲踞へと至る歩幅を見つめ直すことから始めました。露地は客をもてなす最初の挨拶であり、その静けさをどう粘土の道に翻訳するか、施主様と幾度も対話を重ねました。

茶庭に敷かれた粘土の露地道の全景
木製の縁側と粘土の道が交わる場所

MATERIALS & MOOD

木と粘土が溶け合う間

露地の一部は木の縁側と接する構成だったため、素材の質感を丁寧に合わせる必要がありました。私たちは灰褐色を基調にした粘土に細やかな砂利を混ぜ込み、雨に濡れた時にも滑りにくく、かつ木肌の温かさと自然に響き合う色合いに調整しました。

飛石の配置は、茶事における歩幅と間の取り方を踏まえながら、施主様の記憶にある庭の情景を思い起こしていただきながら決めていきました。完成した道は、季節の移ろいとともに色を深め、今もなお客人を静かに迎え続けています。

「露地を歩くたび、心が整うのを感じます。この道は、客人をもてなす前の、私自身への静かな挨拶になりました。」

— 施主様 / Homeowner, Kyoto